個展2022 in 大阪ー開催レポート
おかげさまで今月11月7日から12日Oギャラリーeyes大阪での個展_林真衣展が無事に終了しました。
お忙しい中足を運んでいただき、ありうがとうごさます。
それでは、会場風景と作品を写真で振り返っていきたいと思います。
作品は前回に引き続き、街中や家の中で見つけたすりガラスに映り込む風景を描いています。
前回よりも色の幅を限定することで、絵の具の物質感や光へのアプローチが成功したように感じました。
お花や、差し入れなどもありがとうございます。
年々、展示後はボロッボロになりがちですが(笑)エネルギーを沢山いただきまました。
会期中にニューボーンフォトの師匠、スタジオウームさんからは大きなお花が届きびっくり!
後で撮影にも使えそうな花材のラインナップに愛を感じました。🌼
今回は、お会いしたことのなかったSNSで繋がっていた方にも多く見ていただき、
「初めまして!」からの〜
貴重な意見を多くいただきました。
特にツイッターは何を呟いていいのかわからず、長年放置プレイでしたがやっと楽しみ方だわかってきました。(笑)また色々と教えてください。
林真衣展_作家コメント [Artist Statement]
「昨日無事に、妻の骨を納めてきました。その時の写真です。」
「昨日無事に、子供が産まれました。撮影をお願いします。」
私は写真屋を仕事にしているので、これらの声を同時に受けとめる。ハレの日がケとなる少し特殊な職業かもしれない。時々この落差に心がついていけない日があるが、やりがいを感じている。
誰かの命といつもつながっている。
表裏、生死、美醜、善悪など…この世界は対になる物とバランスをとりながら常に動いている。どちらに転ぶかは紙一重で、その狭間を行ったりきたり。
今から8年前のある日、祖父母が亡くなった年、私は筆を洗いながら見た色とりどりの泡がとても美しく見えて写真に納めた。しかし数日後、その写真を見ると、ただの汚い水にしか見えず、何の迷いもなくデータを消してしまった。生まれているのか消えているのか、時として美しく、醜くもある。そんな泡に惹かれて、その頃から絵画の要素として痕跡を取り入れ始めた。
今回の作品は昨年に続き、街中で見かけた磨りガラスに映り込む風景を描いている。ガラスの内と外、行き交う光の交差と時間。向かいの家や人の気配、蜘蛛の巣や絡まる蔦と花。かつては大衆にもてはやされていた装飾的な型板ガラスは、今もどこかで静かに輝いている。私はカメラの中に風景のカケラを収集し、それをもとにキャンバスの中で再構築していく。異なる世界だと思っていたものが、実は同じ器にあるものだと、彼らに教えられているような気がするのだ。
YouTubeにて会場風景が公開されました。
遠方で来廊が難しかった方、多忙につきメッセージをいただいた方もいました。
気にかけていただき感謝です。
やはり現物とは少し異なりますが、覗き見ていただけると幸いです。
ご観覧ありがとうございました。
MAI Hayashi
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