Gallery Den mym 展示を終えて

お陰様で無事に個展を開催することが出来ました。

展示を終えて
展示のお話をいただいてから、会期が始まるまでの期間は、旅支度をするようなワクワク感が、ずっと続いていました。当たり前ですが、始まりがある、ということは「いつか終わりがくる」ということです。搬入日が近づくに連れてそんな寂しさをおぼえたのは、初めての経験でした。山の中にあるギャラリーということもあり、どのくらいの人が足を運んでくれるのだろうか、正直不安はありましたが、記録的猛暑にもかかわらず、遠方からご近所の方まで、たくさんの方々にご観覧いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

私は近年、生活の中でふと目にする境界や、それらに映り込むもの、光と影の交差を描いてきました。特に人工物と自然との境に興味があります。

今回は、昨年より続く水族館の水槽をモチーフにしたシリーズを展示しました。

作品を平均的目線よりも少し高くしたり、低くしたりすることで、来場者の方が覗き込こむような感覚や、ギャラリー全体の空間を意識できるような展示構成を考えました。ホワイトキューブとは違い、蜘蛛の巣や動物の足跡、不規則な穴や隙間が空いていたり、力強い梁があったりと、戸惑う部分もありましたが、それらと対話するように、空間が持つ気配といかに呼吸ができるかを意識しながら配置しました。

そこにフライヤーでも少しふれました「体感するとは何か?」の手がかりがあるように感じたからです。Gallery Den mymさんは、空間自体が、作品をもう一つ上に引っ張りあげてくれるような不思議なパワーがあるように思います。あえて模型を作らず、絵を何度も入れかえては、ライブ感を楽しませていただきました。

最後になりましたが、来場者の皆さま、企画していただいた手島さん、ゲストの宮保さん・京谷さん・宮田さん・袋坂さん、貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。 この2週間の経験をまた次に繋げていきたいと思います。

Photo by  Tadashi Hayashi & Mai

 

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