林真衣展-2024ご観覧ありがとうございます。
お陰様でOギャラリーeyesさんでの個展を無事に開催することができました。
猛暑の中足を運んでいただき、
本当にありがとうございます。
梅雨け間際の開催でしたが、全日お天気に恵まれて、たくさんの方にお越しいただくことができました。
展示風景を少しご紹介します。
ご観覧者の皆さまとのやりとりは、とても貴重な時間でした。
遠方からのご訪問やお問い合わせ、行けない💦ごめんねメールなど、忙しい中気にかけていただき恐縮です。
ご感想もたくさんありがとうございます。
只今Oギャラリーeyes YouTubeチャンネルでも展示風景を公開中〜。
OギャラリーeyesさんのWebサイトでは作品と展示風景の写真を公開していただいております。
こちらも合わせてご覧いただけると幸いです。
↓こちらのリンクより『林真衣展の情報を追加』をご選択ください。
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/
夏は始まったばかりですが、強烈な太陽がギラギラと光っています。💦
体調に気をつけて、なるべく日陰で、水分とって!(笑)夏を楽しんでくださいね。🌞✨🍧
またどこかでお会いできる日を楽しみにしております!
「となりの銀河」部分
「みんなの巣」部分
最後になりましたがOギャラリーeyesの皆様、
そして家族のみんな、展覧会に向けて不器用な私をたくさんサポートしていただき、
本当にありがとうございました。
「となりのモンスター02」部分
■林 真衣 コメント [Artist Statement] |
私は日常の中の何気ない風景を拾い集めて描いています。近年は街なかで見つけた、すりガラスに映り込む風景や交差する時間、光や影をモチーフにしています。15年前、私は時刻表を見る必要のない大阪の街から、1時間に1本しか電車が来ない田舎に引っ越しました。夜は静かで、緑が多く空気もいい場所です。ずいぶん田舎暮らしにも慣れたと思っていますが、どうしても慣れないことがあります。それは、蜂との家の取り合い合戦です。彼らは春になると、雨風がしのげる人間に見つかりにくい場所に、大きな巣を作ります。知らずに巣に近づいてしまうとブンブン威嚇されるので、放置はできません。意思の疎通を取ることのできないもどかしさもありつつ、共存もできないので駆除させてもらいます。私の住んでいる地域は過疎化で困っているエリアと、子供が増えすぎて困っている、山を切り開き作ったニュータウンが隣あわせにあります。新築と空き家が増え続ける、コントラストが少し強めの場所です。この辺りだけの問題かと思っていましたが、全国には900万戸の空き家があり、過去最多になったと新聞の記事で読み、とても驚きました。管理された空き家もありますが、放置された空き家は独特の気配を放ちワイルドな姿で佇んでいます。どこからか侵入した種子は芽を出し、ツルを伸ばして太陽の光を浴びようと窓辺で絡まっています。昔懐かしい型板ガラスは、住人にとって日常を彩る装飾であり、テリトリーを守る装置でもあります。主人がいない場所でもキラキラと輝き、生と死が混在するその姿に、私はなぜか惹かれました。私の作品は画面の中で絵の具を重ねたり、削ったり、プラスとマイナスを繰り返し描いています。絵の具を泡立てた層は光の粒や、まだ名前のない生き物の気配のようにも感じ、それらと対話するように筆を重ねていきます。偶然と必然が入り混じり、全てコントロールすることはできませんが、立ち現れた空間には妙なリアリティを感じています。自然や地球は誰の持ち物でもなく、コントロールできるはずもない存在ですが、今も誰かが何かを取り合っています。取り合うことは、生き物の性なのでしょうか。日々の矛盾やねじれを前に、また答えの出ない迷宮に迷い込んでしまいます。だから私は今日も、静かな気配と声に耳を澄まして絵を描くのかもしれません。 |
林真衣 Mai Hayashi
■略歴 [Artist Biography]
1984 大阪府生まれ
2007 成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス卒業
2008 成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス研究生修了
2015 第30回ホルベインスカラシップ奨学生
・個展
2008 AD&Aギャラリー(大阪)
2013 Oギャラリーeyes(大阪)
2014 Oギャラリーeyes(大阪)
2015 Oギャラリーeyes(大阪)
2016 Oギャラリーeyes(大阪)
2016 Oギャラリー(東京)
2017 Oギャラリーeyes(大阪)
2018 Gallery Den mym 本館 (京都)
2019 Oギャラリーeyes(大阪)
2021 Oギャラリーeyes (大阪)
2022 Oギャラリーeyes (大阪)
・グループ展
2006 湖族の里アートプロジェクト(大津市堅田・滋賀)
2006 Oil Painting 4人展(ナジックスクエア・京都)
2006 ART AND CRITIQUE 2006(ギャラリーアートサイト・滋賀)
2007 2007京展(京都市美術館・京都)
2007 第5回武井武雄記念日本童画大賞展(イルフ童画館イルフプラザ・長野)
2008 2008京展(京都市美術館・京都)
2008 View/Introspection 5-アンダーイルミネーション
(Oギャラリーeyes・大阪)
2009 日本童画大賞十年の足跡展(イルフ童画館・長野)
2010 木津川アート 2010(木津川市・京都)
2011 木津川アート 2011(木津川市・京都)
2012 2012京展(京都市美術館・京都)
2017 ホルベインスカラシップ選抜展VOL.4 2017~布石~
(REIJINSHA GALLERY・東京)
2019 outside and the inside 6-眺めの深度(Oギャラリーeyes・大阪)
2019 KONANS 現代アート展 2019 (Relic Gallery・大阪)
2020 とおのおと(当尾の郷会館 旧当尾小学校・京都)
2021 木津川アート2021 木津川ストリーム(木津川市瓶原地域・京都)
2022 ドラッグ&ドロップ 2022(Oギャラリーeyes・大阪)
2023 Between the scene and the from 2023(Oギャラリー・東京)
2023 Gallery Den Collection 展 (高尾生涯学習センター・京都)
・受賞
第5回武井武雄記念日本童画大賞展(審査員特別賞)
2012京展(須田賞)
・パブリックコレクション
岡谷市イルフ童画館
・参考文献
京谷裕彰:「京雜物的野乘」2014年9月22日(レビュー)
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